10年くらい前、まだ会社員をやっていたときに、車の運転の安全研修を部署の人たちで受けたことがありました。
私は自分で言うのもなんですが、車の運転がなぜかやたらとうまい人です。それは自分でも以前から薄々気づいてはいましたが、その研修で再確認をしました。
その研修では、自分の車を持っていって、テスト道路をいろんな基準で走ります。言ってみれば、車でやるアスレチック施設、みたいな感じです。
参加者は同じ部署から20人くらい。みんなとにかくスピンしてしまったり、工事現場にあるような三角コーンを蹴ってしまったり、コースから外れてしまったり、ということがあるのですが、私だけなぜかどれを走る時も、普段通り。障害物がないかのように至ってフツーに走るので、研修が終わる頃にはみんなが怪訝な目で私を見るように…笑
わざと滑るような細工がしてあったり、ジグザグ走行をさせられたりするので、私ももちろんハンドルに普段とは違う負荷は感じています。でもそれに落ち着いて対応できる感じでしょうか。別に難しくはないよね、みたいな感覚です。
特にジグザグ走行に関しては、最初は時速20kmくらいから始めて、できた人はトレーナーの指示で速度を徐々にあげる、ということをやるのですが、私は時速130kmまでやってもひとつも三角コーンを蹴らないんですね。みんなだいたい時速80kmくらいでリタイアします。下手な人は時速50kmでもうアウトですね。
へえ、やっぱり私って運転そこそこできるんだな、と確認できた出来事でした。
その研修で、自分の能力を体感できたことに加えて良かったことは、自分の車にはどんな能力があるのか、ということを認識できたことです。
例えば
など、普通の道路では試せないことを、安全なサーキットで試せたということです。
つまり、この研修を通して私が手に入れたことは、
という2つのものです。
これがあるから、私は落ち着いてドイツが誇る高速道路(アウトバーン)で高速で走っても大丈夫なわけです。
それは、自分がマネージできる、というのを知っているから。
何が言いたいかというと、人生だってそれと同じですよね。
それを知らずにただ速く走ろうとしたって、乗っている車がそもそもスピード出ない車であれば、大きな事故につながるかもしれません。
自分は速く走る能力がないのに、時速300km以上出せるスポーツカーを持っていたって、価値を感じることはできません。
皆さんもこの話だけ聞いていれば、そんなの当たり前でしょ、なんて思うかもしれませんが、それでは人生にそのことを当てはめてみたときはいかがでしょうか?
実際は上の2つを全く知らずに、むやみやたらと頑張りながら、なんか人生モヤモヤするなー、なんて思っていませんか?
それって、自分の能力や目指していることも知らず、車のスペックも知らないのに、アウトバーンでいきなり時速200km出してみよう、ってことと同じです。
運よくあなたに運転の才能があって、車もその能力を持っているなら、楽しいドライブになるでしょう。
でももし才能、あるいは車のスペックに不具合があったら?
自分の幸せって、自分自身を知って、自分が何を目指しているのか
(スピードを出したい、ゆっくり風景を楽しみたい、本当は車でなくて徒歩がいい、など)
を認識し、そしてそれを可能にする環境や仕事、ライフスタイルなどを持つからこそ、2つの相乗効果で手に入るものです。
だから、幸せをつかむためには
ということを確認しなければいけないのです。
試しに、現在の私で確認してみましょう。
私はどんな能力を持っているの?
→ コーチングの能力
私はどこに向かいたいの?
→ コーチングでみんながどんどん幸せになる世界を作る
私が今やっている生き方は、自分の能力と向かいたい場所に合っている?
→ コーチとして生きているので、合っている。
ありがたいことに、すべてが噛み合っているようです。
それでは、会社員時代の私でやってみましょう。
私はどんな能力を持っているの?
→ プレゼン、交渉など、ビジネスの能力
私はどこに向かいたいの?
→ みんなが笑ってて幸せで、ストレスのない世界。毎年成長するのが前提で予算が上がることには疑問。
私が今やっている生き方は、自分の能力と向かいたい場所に合っている?
→ 売り上げをあげる、というビジネスの目的と、ストレスなく生きたいという私の目的がずれている。
つまり、当時の私はビジネスの能力はあるのだけれど、それをそこに使いたいと思っていない(向かいたい場所が違う)んですね。
だからそこにギャップがあるために、ストレスを感じていたのです。
もちろん、どの部分が欠けているのかは人によって違いますから、自分の望む方向性と、それを得られる環境にいるけれど、能力が足りていないために幸せを感じられないこともあるでしょう。
あるいは、向かいたい場所と持っている能力は合っているのに、それが実現不可能な場所にいるために不幸せだという人もいると思います。
つまり言い換えるなら、自分の性質や特性、向かいたい場所、持っているものや環境の特性や方向性がしっかり理解できていれば、例え今はそこにギャップがあったとしても、何を変えていけばいいのかがわかるということでもあります。
だから自分を理解することが、本当の幸せを掴む最初の一歩になるんですね。
それを聞いたら、親が言うことや世間一般のいいとされる方向性に従っていることで、なぜ不幸せな人が多いのかも理解できるのではないでしょうか?
こんな長い記事を最後まで読んだあなたには、ぜひあなたらしい本当の幸せを手に入れてもらいたいと心から思います。
自分のことはなかなか見えないものです。
じっくり時間をかけて自分で探していくのもいいですが、もしもうそんな時間はない、と感じられるのであれば、ぜひコーチングセッションでサッと自分を理解してしまってください。
自分を理解するのは、実は時間をかけるところではありません。
それを土台に、自分の理想を実現していくところ(=行動)に時間をかけてもらいたいなあ、と思います。
ピンと来たかたは、ぜひコーチングセッションでお会いしましょう。
いつでもお待ちしています。
お試しコーチングセッション