コーチングをしていてよく見かける現象のひとつに、目標ややりたいこと、理想の生き方はあるんだけれど、何らかの理由があってそれをやれる気がしないと、その望み自体が存在しないことにしてしまったり、そっちに向かうのは間違いであると自分に納得させるような理由を考え始める、というのがあります。
「何らかの理由」といったけれど、これは人によって千差万別です。
例えば
その辺りが、多くの方が抱えている理由でしょうか。
そしてそんな方の多くがこう言います。
やれない理由を探すのは、とても得意な方が多いです。
まあそれはいいでしょう。
やれない理由を探せるということは、視点を変えたなら「やれる理由」もたくさんみつけることができますから。
それよりもまず根本的な問題は、自分の問題の本質を理解していないことです。
例えば、単に勇気がなくて会社を辞められないだけなら、それを認めることができれば、
「じゃあどうしたら勇気を持つことができるんだろう?」
「私を怖がらせているのは、一体何だろう?」
という、本質の問題を取り除くアプローチに入っていくことができます。
ところが、本質の問題を認めるのは怖いとかカッコ悪いなどと(無意識に)思っていると、ものすごくもっともらしい理由を考えるのです。
例えば
でもこの仕事をやめてしまったら、今の生活レベルを落とすことになるから家族にも我慢させることになるし、やっぱりやめられない。
などです。
これの厄介なところは、このもっともらしい理由も、あながち100%間違っているわけではないということ。
だから、これが理由だと言われたら、納得できてしまいますよね。
でも、この理由は、すごく都合よく解釈した理由です。
なんでかわかりますか?
どうして、この仕事をやめて新しい仕事についたら、生活レベルが落ちる、というシナリオしかないのか?
ということです。
つまり、今の仕事をやめなくて済むように、やめたら「もっと悪くなるよ」というサイドしか見ないようにしているんです。
今の自分の仕事よりも稼げない仕事しかこの世に存在しないと絶対に言い切れる人は、そんなにいないと思います。
だとしたら、今の仕事をやめたら生活レベルが上がる、というシナリオだって必ず存在していいはずなのに、どうしてそっちのシナリオはガン無視するんでしょう?
これは明らかに、何らかの理由で「今の状況から抜け出したくない」と思っているからとしか考えられませんね。
これは、みなさん意識してやっていることではありません。
無意識にやっているから、自分がやっていることの矛盾に気付けない、ということが起きています。
でも、今これを読んでいた多くの方は、しっかりと意識して読んでいたならこのロジックは理解できたのではないかと思います。
今日ここで書いたことは、コーチングセッションでやっていく問いかけそのものです。
見せかけの理由だけにアプローチしていては、問題の根本が解決していくはずはありません。
だから本当に変えていきたいなら、恥ずかしくても、カッコ悪くても、情けなくても、自分の本当にやっていることをしっかり見つめて、そこに対峙していくことが絶対に必要です。
でも本当は、自分のやっていることで恥ずかしいことやカッコ悪いことなんて、何ひとつないんですけどね。
ぜひ、自分が本当に考えていること、思っていること、やっていることにスポットライトを当ててみてください。
そして、自分ひとりでは難しい、という方は、ぜひコーチングセッションにいらしてくださいね。
いつでもお待ちしています。
お試しコーチングセッション
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