ここのところ、すっかり自分のリズムが崩れてしまった。
崩れた理由は3つあって、ひとつめは夫の息子が春休みでずっとうちにいたこと。大したことではないけれど、やはり普段はいない人間がひとりずーっといるとなると、やれご飯の用意だ、おやつの用意だと気になることがあったり、彼は最近YouTubeに自分の作曲したものなどを載せるという作業に没頭していて、時々撮った動画や作ったサムネイルへの意見を求められたりするので、呼ばれるとやはり気が散ってしまっていた。
2つ目の理由は、日本で開催されたオンラインのセミナーに2日間参加したこと。日本時間で10時から18時までとなると、私の時間では午前2時から10時までということになり、つまり午前1時半に起きて準備しなくてはならない。これは早起きというのかよくわからないけれど、これを2日やると時差ボケになる。空いている時間は普通に仕事もしていたから結構な体力勝負だ。
そして3つ目の理由は、おむすびチャンネルというポータルで配信を始めたこと。このポータルはもともと日本語を学習している外国人が配信するサービスだったのだが、2月の終わりから外国に住んでいる日本人も配信が可能になった。コーチングに興味はあるけれど受けたことがない人や、コーチングという存在自体をよく知らない人たちに知ってもらうきっかけになればと思って配信した初回は、なんと約170人の人たちが見にきてくれた。みんな知らない人だから、ものすごい感無量である。日本に住んでいればそういうセミナーや説明会をする機会もあったのかもしれないけれど、私はこれまでオンラインで人を集めるしかなくて本当に素晴らしい機会だと思ったし、みなさんすごく興味を持っているのが伝わってきたので、とりあえずはこの配信を3月中は毎日行うことに決めた。
これが毎回結構盛り上がって、みなさんいろんな質問を投げかけてくれる。
会員制のチャンネルなのと、視聴者はハンドルネームでチャットから参加するので、お悩み相談コーナーなんかも皆さんが悩みをシェアしてくれたりして盛り上がる。
毎日コーチングの話、心の話、ドイツの話、そして悩み相談など盛りだくさんでやっているので、ちょっとした悩みならここで相談すればすぐに解決できてしまうかもしれない。
視聴するためにはおむすびチャンネルへの登録と視聴用のサブスク購入が必要になるが、興味のある人は覗いてみてほしい。
そして4つ目の理由は、やはり戦争だ。
私が心配したからってどうなるものでもないが、やはりものすごく気が散る要素になっている。ドイツにも続々と難民が到着しているし、うちの小さな町だって難民支援のための物資集めをしたりしているし、ガソリンはものすごい値段になっているし、大昔から持っている以前働いていた会社の持ち株は半額になったし、日本ゆきの飛行機はなくなったし、ついでに今日から日本からの郵便も止まった。
これでどうやって平常心でいられるというのだろうか?笑
ニュースを見ていても、本当にわけがわからなくて、頭を抱えたくなることばかり。
とはいえ、私はコーチングの仕事の時はありがたいことにしっかりとひたすら目の前のクライアントさんと向き合うだけなので、ものすごい集中しているのだけれど、たまにある休みの日の状態が問題だなあと思っている。
そういう時はやはり自分で今日は何に集中するのかを決めて、それにフォーカスしていくしかない。
先週あたりから、やはり戦争のためにメンタルに打撃を受けているクライアントさんも何人かいらっしゃった。
主にインターネットのニュースから離れられなくなってしまったり、悲惨な状況を見て感情移入しすぎてしまう方たちだ。
自分もそうだ!なんて思う方もいるかと思い、この状態で気をつけた方がいいことを3つ挙げておきたい。
これは文字通りそのままの意味で、情報から距離をとるということだ。見る時間を減らすのはもちろん、スマホの小さい画面を食い入るように見つめていたりするのなら、もう少し距離を取れるような画面の大きなもので見るとか、新聞にするとか、距離感を出してほしいのだ。新聞はそういう意味ではリアルタイム感が全然ないので、それほど引き込まれることはないかもしれない。
そういう話から遠ざかるのも有効だ。そういう話ばかり周りがしているなら、しばらくその場を離れてみるのもいい。どうしてもそれができない状況であれば、自分の想像の中で自分の周りにバリアを張ってあげるイメージなどを持つと、そのエネルギーから自分を守れたりもする。
ただ傍観しているのは力のなさを感じてしまうけれど、自分ができることを何かすることで、無力感を癒すことは可能だ。一番簡単なのは寄付をすることだけれど、もちろん身近に避難民がいたり、自分が何か直接の支援ができるのであれば、それに積極的に関わったらいい。関われば関わるほど、おそらく無意味に悲しんだりすることの意味は薄れるはずだ。
支援したり悲しんだりする時におきがちな大きな間違いは、自分がしてあげたいと思うことを相手が望んでいると勘違いしてしまうことだ。実は相手はあなたに悲しい顔をして欲しいわけではなくて単に飲み水が欲しいと思っているのかもしれない。だから「相手のことを思って」悲しんだりすることは、自分がその状況を自分に投影して悲しんでいるだけだということを、わかっておいた方がいい。支援する時は必ず相手が何が必要なのかを察するのではなくて、きちんと聞き出してあげるのが一番助けになるはずだ。
コロナも長引いているし、その上このような世界情勢になったりすると、気分が暗くなったり想像以上に自分のメンタルが影響を受けているものだ。心配だな、立て直したいな、と思った方は、早いうちに相談に来て欲しい。早くくればすぐにスッキリできるけれど、こじらせてしまうとそもそもの原因まで見えなくなったりするからややこしくなってしまう。
もうそろそろ春の足音が聞こえてくる時期だから、その前にコーチングでぜひ気持ちをさっぱりさせていただけたらと思う。