よくあるご相談に
「何もしないで1日が過ぎていってしまうので、もっと時間の使い方をうまくして毎日を充実させたい」
というものがあります。
しかし実際にそういう方の1日を一緒に振り返ってみると、意外とたくさんのことをやれていて、驚いたりすることが多いのも事実です。
もちろん本当にダラダラと過ごしている方もいるとは思いますが、そういう時でさえ「ダラダラと何かをしている」ということですよね。
だから時間の使い方がヘタだと自分で思っている人がまずやることは、現状を把握することだと言えます。
いろんな現場把握の方法があると思いますが、一番簡単なのは
1日を振り返って時間ごとのアクションを書き出して可視化するということです。
今日も1日何もしなかった〜という人は、本当に何もしてないのかを検証するために何時に何をしてたかを書き出すといい。
実はたくさん行動してることに気づくかもしれないし、逆に無駄なことばかりしてるのが見えるかも。
どちらにしても前に進むきっかけになるはず。
これをやってみると、いろいろなことがわかってきます。
何もやっていないと思っていたけど、意外とたくさんのことに忙しく動き回ってるな、とか
この空白の時間は、確かボーッとスマホを見ていた気がする……とか。
<ポイント>
振り返るのでは忘れてしまう、という人は、1日でいいですからアクションごとにやった時間を書き出しておくといいと思います。
ここからは、さっそく私の例を使って何が実際にわかってくるのかを体感してみていただきたいと思います。
こちらは実際の私の昨日の行動です。(殴り書きですいません・・・)
うんうん、なんだかんだといろいろやってますね。
実は昨日はどちらかというと「あまりたくさんのことできなかったなあ」と感じていた1日でした。
このメモを見た今、そんなことを言うと抗議のコメントが届きそうですが、実際にそう感じていたんです。
なぜかというと、コーチングセッションは1件しかなかったことと(普段はだいたい3件くらいあります)、趣味の音楽の活動に16時から19時までの3時間を使ったこと、そして毎日のタスクである執筆の時間をとることができなかったからです。
でもこれは書き出してみて、なぜできなかったと感じているんだろう?と改めて考えてみたからわかってきたことなんですね。
このメモを見ての第一印象は「うん、随分いろんなことやって頑張ったから、疲れても当然だよ」でした。
頑張った自分は、普通にねぎらってあげたらいいですね。
しかし書いたからこそ気づいた15時半ごろの空白……
おそらくボーッとスマホかなんか見てたか、SNSまたはYouTubeのアクセス状況なんかを見たりしてたんだと思いますが、それは見たからってアクセス数が増えるわけではないので、もし時間をもっと有効に使いたいのならアクセス解析する時間をきちんととって、真面目にやればいいんですよね。
なんていう反省点も見えてきたりします。
<最新動画、よかったらどうぞ!>
人生は効率よく生きることだけが目的ではないですから別に空白があったっていいんですが、もし「執筆の時間がなかったよー」なんて私が文句を言っているのだとしたら、「あれ、そこの30分を使えたんじゃない?」という気づきにつながるわけです。
私が実際にこの悩みをコーチングセッションで扱った時に、クライアントさんの中で本当に何もしていない人はまずいません。
今日の行動を振り返ってもらった時に誰もが感じるのは
「あれ、私けっこういろんなことやったんだな」
という感覚です。
それにもかかわらず、自分では「何もやっていない」と思ってしまうのはどうしてでしょうか?
以下に集約できるのではと思います。
いろいろやってはいるんだけれど、自分が大事だと思っている毎日のタスクや今日片付けてしまいたかったことが達成できないと、何もやっていない感覚が湧いてくる。
日常レベルの家事や子育てなどから時間に追われることで、価値のあることをやった感覚よりも「やって当たり前のことをこなした」という感覚に陥っている。あるいは、やった行動にポジティブな評価ができない(1日ゆっくり寝たことをネガティブに捉えてしまう)。
本当は別の行動や生き方がしたいのに、それをできていないために「何もやっていない」ことになっている。
あの人ならもっと効率よくできるはず、母ならもっと頑張っていた、などと他人の基準と比べるために出来なさを感じる。
効率よく動くために作ったはずのシステムに足を取られている。リストに入れれば片付くわけではないから、なんでもかんでもやることリストに入れたりしたら、やることの波に飲み込まれそうな気分になってしまう。
どうですか?
何か思い当たることはありましたか?
それでは「何もしていない」感覚を払拭するためにできることは何でしょうか?
まずは上の5つのパターンのどれをやっているのかな?ということを自分で認識することが第一です。
そして「何もやっていない」と言う代わりに自分が陥っているパターンにきちんと言い換えてあげたら、途端に何をすべきか見えてきませんか?
つまり
「何もやっていない」ではなく
「私の行動は私の理想のライフスタイルからかけ離れている」 とか
「今日は一日家にこもってずっと漫画ばかり読んでいた」
という風に正しく描写することで、何が問題なのかがしっかり見えてきます。
私の昨日の例ならまさに1のパターンが当てはまりますね。
そこに2のやった行動にポジティブ評価をしていない、と、5のやることリストのこともちょっぴり絡んでいそうです。
ここまでわかってきたら、私にできることとして
こんなアイディアが出てきました。
ここで出てきたことは、あくまで「私にとって」ぴったりくるアイディアであって、こうしたらいいというアドバイスではありませんから、みなさんも自分の例を実際に使ってこんな風に検証してみていただけたらと思います。
そして「何もやってない」ことが悪いのかというと、そういうわけではありません。
ただ「何もやってない」ことに悩む人というのは、やはり何かやりたい、活動したいという思いが根本にあるわけです。
現在やっていることを認めて、それでももっとできる、やりたいと思うなら、自分のできる範囲のことからどんどんチャレンジしていただければと思います。
いきなり頂上を目指すのではなく、今日今すぐに始められることからやってみる、それが1番のポイントですよー。
さらにここで出てくる気づきには本当に様々なものがあるはずです。
パターンによっては、人と比較しがちな自分を改善しなければいけないとか、罪悪感を手放さなければいけない、なんて大きなテーマに発展していくこともあります。
自分では手に負えないなあ、なんて感じたら、ぜひコーチングセッションにいらしてください。
あなたが思っているよりも、ラクに簡単に変えられることはたくさんあることを、ぜひ知っていっただきたいと思います。
コーチングであなたの人生をどんどん前に進めていきませんか?