誰もが自分のことを大切にして欲しいと思っている。
これは人間の本性として、必ず誰もが持っている性質だ。
だからこそ誰かに大切にされていないと感じた時に、悲しみや怒り、憤りを感じたりする。
でも信頼感を得るためには、長期的に努力していかなければいけないのではないかと思い込んでいる人も多いだろう。
私はそうは思わない。
信頼感というものは、実は2つのことを実行するだけで意外と簡単に手に入るものだ。
他にも人の話を聞くとか、判断しないなどいくつかのアイテムがあるけれど、私が思う一番大切なことは、やっぱり上に挙げた2つだ。
つまり「有言実行」であること。
自分が言ったことはやる、というだけだから、そんなにハードルは高くない。
でもこれを実行するのが難しい人がいる。
そんな人は、ついやりたくもないことをやると言ってしまったりするのだ。
あるいは、やるつもりなんて全然ないのに、その場のノリで約束を交わしてしまったりもする。
その結果、まあいいか、なんて放置している間に、忘れてしまったりする。
そうすると周りから
「まああの人は口だけだからね」
という評価がついていくことになるのだ。
実はそれですぐに人間関係が崩れていくわけではない。
きっと周りはそんな自分を受け入れて、うまくやっていってくれる。
ただ信頼関係、という観点から見た時に、きっと相手も
「まああの人とのちょっとした約束は守らなくてもいいか・・・」
という風になっていくのは自然な反応だと思う。
その結果、あなた自身が、「どうして私はみんなから大切にされないんだろう?」なんて思い悩むことになっていく。
これは何もものすごい大きな約束の話をしているのではない。
むしろ日常の何気ない、小さな約束の話だ。
例えば子供に対して
いい子にお留守番してたら、ケーキ買ってくるからね
なんて言って出かけて、いろんな大人の理由で買ってこなかったとしたら、どんなことが起きるだろうか?
もちろん子供によって反応は様々だが、ガッカリ、怒り、なんで?、悲しい、という気持ちから、これが積もり積もれば親は信用できない、という感覚に育っていく。
大人同士の場合も同じだ。
なんとなくその場のノリで、
「じゃあ今度一緒にそのレストランに行こう!」
なんて言って、結局それが実現しない、なんてことは本当によくあることだと思う。
よくありすぎて、そのせいで人間関係が壊れるなんてことには滅多にならないが、でもそれが積み重なれば確実に
「まあ、こないだノリで言っちゃったけど、あの人との約束は守らなくても大丈夫だよね」
なんて扱われてしまうことになっていく。
そしてそういう人とものすごく仲良くなったりすることがないのも、きっと過去の経験を振り返ってみればわかると思う。
ここにもし仕事や金銭が絡んでいたら、もう壊滅的に人間関係は壊れていく。
だからここまで読んで心当たりがあった人は、やらないことは言わない、という勇気を持つことが大切だ。
人間関係を良くするためにその場のノリで言ったことが、結局は信頼を失うことにつながるのは本末転倒だということに気がついて欲しい。
そして、有言実行を行うだけで、自分の信頼感は抜群に上がっていくから、そういう人をみんなは大切にしてくれる。
もっと大切にされたいな、なんて普段から感じている人は、自分の行動が信頼感に値するものなのか?
つまり、自分の行動が自分の言っていることと合っているのか?ということをぜひ見直してみて欲しい。