みなさん、今日はまずは質問から始めたいと思います。
日々のインプットとアウトプットのバランスを自分なりに採点してみたときに、何か見えてくることはありますか?
コーチングのクライアントさんとお話ししていると、非常に向上心が高かったり、勉強熱心だったり、新しいものに興味がある方が多くて、インプットは日常的にやる習慣がついている方が多い印象を受けます。
インプットとは
そういったこと。
インプットすることが楽しくて、それをやること自体を目的として楽しんでいる、という場合はいいのですが、それを使って成長したい、変化したい、ということが本当の目的なら、やはりここで大切になってくるのは「アウトプット」の方です。
セッションでクライアントさんのお話を伺っていると、たくさんのことを学んだり、いろんなことにチャレンジしているのに、本当に何がやりたいのかがイマイチわからなかったり、学んだのにあまり変化しない、なんて悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
私自身、あまりに多くのインプットを一気にしすぎるのは弊害の方が大きいかもしれないなあ、と個人的には思っています。
なぜかというと、一言でいえば「混乱するから」。
いろんな情報や知識って、どれかが100%正解だったりするわけではなくて、立場や状況によってあう、あわないが確実に存在します。
Aさんにとって良かった情報が、Bさんにもしっくりくるか?というと、そうでないこともあるでしょう。
そこでインプットばかりをしてしまうと、その集めた知識や情報の中には、相反するものもあります。
そうすると何が正解なのか全く分からなくなってしまう、という現象が起きてくるのですね。
何が正解かわからず混乱してしまえば、どれを使うか決断が難しくなるために、その先に動いていくことができなくなります。
じゃあどうしたらいいのでしょう?
まずは、ある程度インプットしたなら、インプットをしばらくお休みする勇気を持つことです。
そして、インプットしたものの中からどれを実際に使うのか?という選定作業が必要になってきます。
この決め方が分からなくて、進めなくなってしまう人もたくさんいますね。
決め方は簡単です。
全ての選択肢をひとつずつ見ていきます。
ひとつずつ、実際に自分がそれをやると想像してみてください。
そしてそれを想像したときに、どんな感情や感覚が湧いてくるのか?ということをそれぞれ確かめていきます。
例えば
こんな風に、ひとつずつ想像して、感覚を確かめていきます。
そして選ぶべきは、ポジティブな気分や安心感を感じた選択肢です。
上の例の場合だったら、選択肢BかDということになります。
そしてもうひとつのポイント。
自分の決定が恐れや不安に基づいてないか?ということを確認することです。
恐れや不安に基づく決定というのは、「これをやらないとこんな恐ろしいことが起きるかもしれない」という、まだ存在しない未来の不安にフォーカスした決定のことです。
例えば
自分が勝手に思い込んでいること、というのが共通点です。
そのルールに従わなくても、その恐れている結果を手にしていない人たちは世界にたくさんいます。
こういった思いに基づいて、「だからやる」あるいは「だからやらない」と決めていることがあるなら、それは恐れや不安に基づいた決定ということになります。
なぜこれが大切かというと、自分の生き方の前提がこれで決定されるからです。
怖いことがあるだろうという気持ちで生きている人は、必ず日常の中から怖いものを見つけ出します。
世界は優しい、と思って生きている人は日常の中から優しさを見つけ出します。
それだけシンプルなことです。
だから、あなたの選択肢や決定は、ポジティブな未来につながることをイメージできるものであった方がいいのです。
ここまでやったら、あとは選択したものを実践するだけ。
ここで自分の選択肢が正しいかどうか、他の人に相談したりしないでくださいね。
人は自分が思っていることをあなたにアドバイスします。
その人が思っていることというのは、その人の状況からその人自身が選ぶであろうことであって、それは必ずしもあなたにとって最善の選択肢ではないということを知っておいてください。
でもここまでのプロセスをきちんと順を追ってやったなら、大丈夫。
それがあなたの正解です。
自信を持ってそれをやってみてください。
アウトプットの仕方にも色々あります。
選んだことを実践する、消化する、人にその体験を話す、やり方を教える
全てものすごく自分の中に浸透していく作業です。
もしその結果、その選んだことに違和感を感じたり、もっと他の方法を試したいと思ったなら、それはいつだって変更できるのですから、フットワークは軽く、がおすすめです。
ひとことで言うなら
ということですから、「知っている」知識や経験をどんどん増やしていきたいなあという意識で、私はこれからも生活していきたいと思っています。
そして今日ここでお話ししたことは、コーチングセッションでやっていくことそのものです。
コーチングセッションはインプットではなく、もうすでにあるリソースを深く理解し、消化し、そこから新しいものを生み出していく作業です。
そんな作業をより深めていきたいと思われたら、ぜひセッションでお会いしましょう。