みなさんは日頃どのくらいストレスを抱えていますか?
ストレスは特に感じていないなあ、という方もいれば、もうストレスがあるのが当たり前になり、麻痺してしまっているかも、なんていう大変な方もいるかもしれません。
ストレス解消の方法は人それぞれ色々あると思いますが、それをやることで本当にストレスが「解消」され、ストレスのない生活になった、という人はほとんどいないのが現状です。なぜなら、よく言われるストレス解消法とは、ストレスを本当に消し去ることができるわけではなく、ストレスとどううまく折り合いをつけて生き延びていくか?という視点からのアプローチだからです。
つまり、ストレスはあって当たり前、という前提です。
それは本当の意味でのストレス解消とは言えません。
今ストレスを解消するために使っているあなたのお金や時間を、もっと他のことに使っていきたいと思いませんか?
そもそもストレスの正体とはなんでしょう?
実は、瞬間的な小さなものまで含めたら、人生はストレスだらけです。
なぜならストレスは、自分の持つ前提や期待が、現状とずれている状態により、発生してくるものだからです。
自分の期待と現状がずれていること自体は、しょっちゅう起こっていることですよね。
ただ、それだけで心身の不調につながるようなストレスになるかというと、そうではありません。
もうひとつの条件は、その現状をコントロールできない感覚を持ち続ける、ということです。
ストレスを感じても、その現状をなんとか自分がコントロールできる、と感じることができるなら、ストレスを抱え込むことにはなりません。
ところが、その現実を自分がコントロールすることができない、自分には影響力がない、と感じてしまうと、途端にそれがストレスとなり、大きく自分にのしかかってくることになります。
例えば、満員電車での通勤、というシーンを思い浮かべてみましょう。
通勤する時は満員電車に揺られていくもの、という現実を当たり前だと受け入れている人にとっては、満員電車に乗ることは普通のことです。楽しくはないでしょうが、大きなストレスにはならない状態です。
ゆったりと自分のスペースを確保したい、と思っている人にとっては、満員電車は自分の期待とかなりズレがあります。でもそこでその状況をコントロールできる、という感覚がある人なら、ストレスに発展する前に、何かを変えていくでしょう。
(例)
ゆったりと自分のスペースを確保したいと思っている。それなのに、その現実を手に入れることはできないと思っている。そんな方が、毎日の満員電車での通勤によるストレスを抱えていくことになります。
つまりストレスを抱え込まないようにするためには
ということができればいいということになります。
ある特定の人物や状況、環境などにストレスを感じ続けると、必ず自分の体調や心の状態に、目に見える影響が現れます。
心の状態
体の状態
このような症状が心や体に現れてきます。
病気ではないかもしれませんが、あまり健康とも言えない状態ですね。
みんな似たようなものだからと、この状態を受け入れるますか?
それとも、心身ともに健康な人生を楽しみたいですか?
ところで、ストレスが完全にない人というのは存在するのでしょうか?
冒頭でも解説したとおり、純粋な意味でストレスが全くない環境にいる人というのは稀かもしれません。
もう一度思い出してみて欲しいのですが、以下の2つの状態が、ストレスを感じさせます。
だとしたら、ストレスから影響を受けにくくなるためにはまず
という状態になることができればいい、ということになります。
つまり
自分が本当に望んでいることを知っていて、それを手に入れることができるとわかっている
そのような状態の人は、ストレスを感じにくいのです。
まずは自分自身が、ストレスのない生活を送りたい、と心から決意することから全ては始まります。どうせ変わらないし、と思っていたら、何も変化は訪れません。誰かがどこかからやってきてストレスを取り除いてくれるわけではなく、自分で変えよう、と思うその意思が大切です。
次にストレスを感じている現状の、理想は一体なんなのか、ということをきちんと理解してください。そこがわからないと、どんなことを実行していくべきなのかを定めることができません。仕事がストレス、というところまでは皆さんきっと理解していても、では仕事がどんなだったら理想なのか、というところに掘り下げると、案外さっと答えられないものです。それをなるべく具体的にイメージできるところまで設定してください。実はここが明らかでないから八方塞がりに感じている、という方は多いと思います。
最後に、その理想を実現するために可能なアクションをリストアップしてください。この時、自分ができるかどうか、という視点は少し脇によけておきましょう。やるかやらないかは別に、可能性としてどんなアイディアがあるのか?という視点で取り組みます。自分にはそんな勇気はないとか、スキルはないとか、この時点ではそんなことは考える必要はありません。大切なのは、ひとつでも多くの理想に近づけるアイディアを持っている、という安心感だからです。ひとつしか解決策がないとなるとちょっと怖いけれど、10個解決策がある、と思ったら、途端になんだかホッとしませんか?
ストレスだらけの日常を乗り切っていくために、ストレスと共に生きる道ではなく、ストレスから影響を受けにくい生き方・考え方を身につけるには
みなさんもこの3つのプロセスを踏んで、ストレス解消に費やしている余計なお金や時間を、一気に節約しちゃいましょう。