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悩みを本気で解決する「掘り下げ」のやり方

コーチングで行う基本プロセスのひとつに「掘り下げる」というものがある。これは抱えている問題を解決するベストな方法を見つけるために、まず最初に行っていくべき大切な、自分を理解するためのプロセスだ。

何かが解決に向かう時、実は解決策が解決するわけではない。実際にはその問題の原点に対する理解の深さが、ものごとを解決に導いていく。

掘り下げ方にも色々あるし、抱えている問題によっても簡単に掘り下げられることと、難しいものがあるのは百も承知だが、そもそも「掘り下げる」こと自体のやり方がわからない、という人も多いだろう。

今日はそんな方のために、比較的シンプルな例を使って、「掘り下げ方」について解説していきたいと思う。

さっそく「仕事が嫌だ」という思いを例に使って、実際に掘り下げ方を見ていこう。

解決策よりも大事な、2つの質問

仕事が嫌だと思う時に、それを解決するためのアプローチはいくつかある。

例えば

  • 仕事のいいところに目を向ける
  • 嫌な仕事をやめて好きな仕事につく
  • 仕事以外のことを充実させる

などだ。

もしかしたら今まではこの解決方法にすぐに飛びついていた人も多いかもしれない。でもどのアプローチが自分にとって一番いいのかを考える前に、まず自分自身に問いかけてみて欲しいのだ。

なぜ仕事が嫌なのか?

自分が仕事に求めている価値観は何か?

その答えがわかってきて初めて、どの解決方法が自分の気持ちを楽にしてくれるのかが明確になってくる。

なぜ仕事が嫌か?という質問は、もうそれこそ千差万別の答えが出てくることだろう。

  • 上司が嫌い
  • 残業が多い
  • 自分のやりたいことができない
  • 給料が少ない
  • うまく成果を出せない
  • 仕事場の環境が嫌だ

まだまだ色々あるだろうが、このくらいにしておこう。

ここで出てきた答えというのは、表面的ではっきり言ってほぼ何の価値もない情報だ。このような悩みなら、現在の仕事に満足していない人の9割に簡単に当てはまってしまうのではないだろうか?

つまり、この1段回目で満足してしまうと、自分の本音には全然踏み込んでいないし、本当の意味での解決策なども全く思いつくことはない。これでは全く掘り下げたとは言えない。

本当に掘り下げるためのプロセス

だから掘り下げは、ここからが本番なのだ。

先ほど出たものをもっと掘り下げるとは、簡単にいうと「なぜそれが嫌なのか?」という質問をさらに繰り返していく、ということだ。

つまり「上司が嫌い」であれば、上司の何が嫌いなのか、なぜ嫌いと感じるのか?ということを徹底的に洗い出していく、ということである。

そうすると例として、このようになってくる。

  • 上司が嫌い → 人の話を聞かないから 
  • 残業が多い → 睡眠不足で体力がもたない 
  • 自分のやりたいことができない → 本当はもっと人の成長をサポートするような仕事がしたい 
  • 給料が少ない → 車を買いたいのに、なかなか貯金がたまらない 
  • うまく成果を出せない → 本当はもっとみんなの役に立ちたい 
  • 仕事場の環境が嫌だ →うるさい同僚が周りにいて、仕事に集中できない 

だんだん自分の本音が具体的になってきたのがわかるだろう。

端折ったけれど、ここまでたどり着くのに、さらに「なぜ?どうして?」を2・3回繰り返す必要があることもあるかもしれない。その時はもう何もこれ以上出ない、というところまで、このプロセスを繰り返して欲しい。

自分の欲しいものは何?

ここまできたら、今度は自分の欲しいものに変換する、という作業を行うことになる。

どういうことかというと、自分がたどり着いた本音に対して、「ではどうだったらいいのか?」という質問を投げかけてみるのだ。

以下、太字で書いた部分が、自分の「こうだったらいい」という回答の例だ。

  • 上司が嫌い → 人の話を聞かないから → 話をきちんと聞いてもらえる職場
  • 残業が多い → 睡眠不足で体力がもたない → 残業がなく、きちんと安定した健康的な生活ができる働き方
  • 自分のやりたいことができない → 本当はもっと人間の成長をサポートするような仕事がしたい →人間の成長に関わる仕事、部署、業界など
  • 給料が少ない → 車を買いたいのに、なかなか貯金がたまらない → 希望の車を無理なく購入できる収入
  • うまく成果を出せない → 本当はもっとみんなの役に立ちたい → 自分のスキルが使える仕事
  • 仕事場の環境が嫌だ →うるさい同僚が周りにいて、仕事に集中できない → 静かな環境でできる仕事

つまりこの場合、理想の仕事の姿、仕事に期待していること、仕事への価値観と言ったものは以下のようになる。

  • 話がきちんとできる、風通しの良い職場
  • 自分の健康にも気を使えるような働き方
  • 人の成長に関わるような仕事
  • 年収は〇〇円
  • 自分の強みである〇〇が役立つ仕事
  • 静かな場所で集中して働けること

もしこのような仕事が手に入ったとしたら、どんな風に感じるだろう?何だか体がフワッと軽く、嬉しい感じになったとしたら、それは本当にあなたが求めているものだと思って間違いない。

客観的な視点を持ち込む

ここまで来ても、まだ終わりではない。

では、上で洗い出したあなたが欲しいもの、仕事に求める価値観というものがどうしたら手に入るのかを客観的に考えてみて欲しい。

客観的に、というのは、自分にできるかとか、それをやりたいかやりたくないか、とか、そういった一切の制限をつけないで考える、ということだ。

もしかしたら、今の部署では無理だけれど部署を異動すれば十分可能だ、とか、スキルアップすれば叶うとか、時短勤務にして副業をするとか、実は今の会社をやめずとも、何かを変えることで手に入れられるアイディアが湧いてくるかもしれない。

きっとそんなことに思いを巡らせていると、今の仕事の嫌なことだけではなく、いいところも見えてくるだろう。そうすると先ほどまで嫌だと思っていたものが、そこまで嫌ではなく、じゅうぶん自分の工夫や行動次第で変えていけるものになっていると思う。

逆に、今の職場にいては、欲しいものはどう客観的に考えても手に入らない、という場合、できることはふたつだ。ひとつは、今の仕事をやめて、自分が欲しいものが手に入る仕事に転職すること。これはわざわざ解説する必要もないだろう。ぜひ自分が欲しいものを手に入れられる仕事をきちんと選んで欲しい。

そしてふたつ目は今の仕事は仕事として続け、欲しいものを別の活動によって手に入れる、というやり方だ。

例えば今の職場にいながら、人の成長に関わるような趣味やボランティアを充実させる、とか、自分の強みが生かせる副業をするとか、そういうことだ。つまり、今の仕事への期待度を下げ、淡々と向き合い、別の活動から自分の満足度を上げるというやり方だ。

ただしこのアプローチは仕事に不満はあるけれど、その不満がまだ自分自身を蝕むところまでいっていない場合にのみ、有効である。

欲しいものは手に入らないし、今の仕事が自分をイキイキさせるどころかエネルギーを奪っている、という実感があるなら、自分が欲しいものが手に入る仕事に変わるという決断を思い切ってする時なのかもしれない。

さいごに

一連の流れを見て、ほんの少し掘り下げ方と掘り下げることの意味を感じ取っていただけただろうか?

仕事が嫌なら転職すればいい、なんて簡単な話ではないのだ。その「嫌」という感情の裏には人それぞれいろんな理由やストーリーが隠れている。だから改善方法をやみくもに試す前に、少し時間をとって自分の本当の問題を掘り下げる、というプロセスをぜひ取り入れてみて欲しい。

今回は仕事の例を使ったが、この方法は人生における色々なことに使っていけるやり方だ。ひとりでやるのは難しい、と思われたなら、ぜひ一度コーチングセッションを受けに来て欲しい。コーチと一緒に掘り下げながら、ぜひこのスキルを習得して人生のいろんな場面で役立てていただけたらと思う。


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