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コーチングが合う人、合わない人

世の中にはたくさんの人がいるから、もちろんコーチングが合う人もいれば、合わない人もいる。

私はコーチをやっているくらいだから、コーチングの考え方にとても共感を覚えるし、それが自分にとって効果を発揮するということを肌でしっかりと感じている。

しかしコーチングをしていて思うのは、このやり方は当たり前だけど全ての人に合うわけではない、ということだ。

いや、誤解を恐れずに言うなら、本当は全ての人がコーチングから何かを学ぶことはできるけれど、その準備ができていない人にとっては、あまり効果を感じることはできないし、逆に辛く感じてしまうこともあるかもしれない、ということだ。

では準備ができていない人、というのは具体的にどういうことだろう?

私自身の経験談を少しシェアしたいと思う。

私は長いこと会社勤めをしていて、その間楽しい時期もあれば辛い時期もあった。でも最後の10年はどちらかというと常に辛い時期にいたのではないかと思う。

その影響もあってか、なんとなくどうにかしなきゃ、という感覚は常に持っていた。それもあって、確か2014年ごろに、学生時代の友人がコーチの資格をとる勉強に協力するという形で、コーチングを何回か受けたことがある。

今思えばその頃の私は、自分を変えるということに興味はあったものの、コーチング的アプローチの準備はまだ全然できていなかった。

自分を見つめるという意味ではそのコーチングはもちろんとてもいい経験になったのだけれど、そこでものすごい感動を得たかというと、正直そうでもなかった。

数回のコーチングで特に自分の行動や思考が劇的に変わったとも思えなかったし、面白い体験だったなあ、どまりの出来事だった。

ところがその数年後、自分がコーチングを勉強し始めて、そこであるコーチにしてもらった短いコーチングは、おそらく一生忘れない。

時間にすればたった10分ほどだったのだが、天と地がひっくり返るほどの、自分の世界観が180度変わるほどの視点のシフトが起きた。そしてそのおかげで、自分の人生をずっと周りの何かのせいにしてきた自分、だから変えたいなら自分が変わればいい、ということが輪郭を持ってはっきりとわかった自分がいた。

それまでも、そのような理論はもちろん知っていたけれど、あんまりきちんと身にはなっていなかったんだと思う。

まるでずっと暗闇だった部分に、パーンとスポットライトが当たったような感じだ。

なぜそれが2014年のコーチングでは起きなかったのか?

コーチの裁量もほんのすこしは影響しているかもしれないけれど、99%の原因は、クライアントである私が、自分の人生に責任を負うつもりがあるかどうか?という覚悟に大きな違いがあったからだ。

コーチングにきて、コーチと一緒になんかやれば、なんかいいこと見つかるかもねー、ではダメなのだ。いや、それで面白かった、というのもいい経験だから厳密に言えばダメではないけれど、ただ楽しかったー、で終わってしまう。

そうではなく、コーチングを受けて、自分が必ず自分を変えてみせる、そのプロセスでは辛いこともあろう、耳に痛いこともあろう、涙が出ることもあるかもしれない、だけどそれでも必ず「自分が」このままでは納得いかないから、だから変わりたいんだ!という想いが一番大切なことなんだと思う。

変わるためには、どんなきっかけであれ、自分が責任を持つ、ということがとても重要になってくる。

なぜかというと、誰かや何かのせいにしているうちは、自分が変われない原因さえそれを言い訳に使えるからだ。

誤解しないでほしいのだが、言い訳することが悪いと言っているのではない。言い訳することで安心感を得たり、今いる場所を肯定することにもつながっているのだから、一概に悪いわけではない。

ただ、言い訳すると、自分の外にあるものに影響されることを選ぶ、ということを実行することになるので、その結果現実や自分自身を変えることが難しくなっていく。だから変わりたい人にとっては、言い訳は何の役にも立たない、というのが現実なのだ。

だから「変わりたい」と思うなら、まずは自分がどんな思考を持っていて、どんな言い訳を使っていて、だから現在の立ち位置にいる、ということが見えるようになる必要がある。

見えれば変えることは可能だから。

私が人生の言い訳をするのを完全にやめられているかというと、きっとそうではないと思う。

しかし、何か現実に起きた時に、私は何か他のもののせいにする必要などない、と知っている、ということが以前との大きな違いだ。つまり、自分がどうにかできると知っているということになる。

この根本的な自信というのは、とても強い。

自信というと、多くの人がなんか態度がデカそうなあの人の顔を思い浮かべるかもしれないけれど、人生における体の底から湧き上がってくる自信というのは、もっと静かでどっしりとしたものだと思う。

そんな風に、心の筋肉を鍛えたいなあ、と思うなら、コーチングは今のあなたにぴったりだと思う。